バチカン、公式シノドス報告書に初めてLGBTカトリック教徒の個人的な物語を掲載
バチカンのシノドス事務局は、教会内の「新たな課題」に関する報告書を発表しました。この報告書には、LGBTカトリック教徒の詳細な個人的な証言が初めて盛り込まれています。この文書は、周縁化された信者の実際の経験に耳を傾けることの重要性を強調し、厳格な教会の教義と司牧的な歓迎のバランスをとることの難しさを認めています。
報告書には、米国とポルトガルからの同性婚をしている2人のカトリック教徒の匿名の物語が含まれています。米国の信者は、転向療法を推進するカトリック団体「カレッジ(Courage)」での経験を共有し、それが「信仰とセクシュアリティを崩壊させる」結果を招いたと述べました。彼は、制度的なホモフォビアやトランスフォビアにもかかわらず、結婚と地元の小教区の支援を通じて信仰を取り戻したと語っています。特に、教皇フランシスコによる侮蔑的な用語の使用や、トランスジェンダーの経験を「イデオロギー」に還元するバチカンの姿勢に言及しました。
文書によると 、教会内の二極化した見解は、一方で同性愛者の信者に深い苦しみをもたらし、他方で妥協のない教義の擁護者と司牧的な慈悲を強調する人々の間に解決困難な対立を引き起こしています。LGBTコミュニティとの活動で知られる米国のイエズス会司祭ジェームズ・マーティン氏は、この出版を「歴史的な一歩」と呼び、バチカンがLGBTの人々のこれほど詳細な物語を文書に公式に含めたのは初めてだと指摘しました。


