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米コロラド州の高校で女子生徒の保護者がトランスジェンダー選手のバレーボール部選出に異議申し立て

コロラド州ゴールデンにあるジェファーソン郡公立学区(Jeffco Public Schools)の本部庁舎。写真:Jeffrey Beall / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)
コロラド州ゴールデンにあるジェファーソン郡公立学区(Jeffco Public Schools)の本部庁舎。写真:Jeffrey Beall / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)

2026年10月、米コロラド州ジェファーソン郡のダコタ・リッジ高校(Dakota Ridge High School)において、女子バレーボールのジュニア選抜チーム選考で8名の女子生徒が選外となる一方、トランスジェンダーの生徒が選手枠に採用されたことを受け、保護者4世帯が地元公立学区ジェフコ・パブリック・スクールズ(Jeffco Public Schools)に正式な異議を申し立てた。

米保守系メディアブライトバート・ニュース(Breitbart News)が報じたフォックス・ニュース・デジタルの初報によると、保護者らは教育現場における性差別を禁じる連邦法「タイトル・ナイン(Title IX)」違反を主張する申立書を提出し、トライアウトの採点表、出場資格記録、指導陣の連絡履歴に関する第三者調査を求めている。保護者側の説明によると、選考には35名以上の生徒が参加し、高校3年生(日本の高校2年生に相当するジュニア)7名を含む計8名が落選したという。

匿名を希望したある母親は報道陣に対し、娘は1・2年生時にも同校チームでプレーし大学進学後も競技継続を志望していたと述べた。新学期前の選考直前、セッターを務めていた娘は指導陣から未経験のアタッカーへの転向を求められ、最終的に「他の選手の方が安定性に優れている」との理由で落選となった。その後、セッター枠にトランスジェンダーの生徒が起用されていたことが判明したという。他の保護者らも競技の公正性に懸念を表明し、学区に対して情報開示と、規程違反が認められた場合の指導陣への処分を求めている。

これに対し、ジェフコ公立学区の広報担当者は、連邦学生プライバシー法(FERPA)および州法に基づき、個別生徒の個人記録や性自認、部活動への参加状況について言及することはできないと回答した。学区側は、学区内のスポーツ活動がコロラド州高校活動協会(CHSAA)の規約および性自認による差別を禁じる州反差別法(CADA)に厳格に準拠して運営されていることを強調した。また、更衣室での個別配慮は要望に応じて提供されているとし、学校管理職が生徒の生物学的性別を保護者に認めたとする主張を否定した。

今回の騒動は、学区が連邦政府から厳しい視線を集める中で発生した。2026年3月、米教育省公民権局(OCR)はジェファーソン郡学区の性自認に基づく女子スポーツ参加方針がタイトル・ナインに違反しているとの判断を示し、学区側が是正合意を拒否したため司法省へ案件を移送していた。さらに2026年11月3日の住民投票では、高校スポーツの参加資格を生物学的性別に限定する州法案「女子スポーツ保護法(Protect Women and Girls Sports Act)」の是非が問われる予定となっている。

デンバー郊外を管轄するジェファーソン郡公立学区(Jeffco Public Schools)は、150校以上の教育機関と7万5千人以上の児童生徒を抱えるコロラド州第2位の大規模学区である。

『ウラニア』はこれまでに米国の女子スポーツにおけるトランスジェンダー選手をめぐる論争を詳しく報じており、民主党のドン・デイビス下院議員が女子競技制限を支持した選挙広告、オハイオ州のマーシー・キャプター下院議員による学校ジェンダー教育批判、アイオワ州知事選候補ロブ・サンド氏の発言への反響などを伝えている。

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