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ヒューマン・ライツ・ウォッチ、ユース五輪を前にセネガル政府へLGBT弾圧の停止を要請

セネガルのバシル・ディオマイ・ファイ大統領。写真:Dario Pignatelli / European Union / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)
セネガルのバシル・ディオマイ・ファイ大統領。写真:Dario Pignatelli / European Union / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)

2026年10月中旬、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は報告書を公表し、セネガルにおいてLGBTの人々に対する迫害が急激に深刻化していると警告し、ダカールで開催される第4回夏季ユースオリンピック競技大会を前に弾圧を直ちに停止するようバシル・ディオマイ・ファイ大統領に求めた。2026年10月31日から11月13日まで開催予定の同大会は、アフリカ大陸の歴史において初めて開催されるオリンピック関連イベントとなる。

南アフリカのメディアMambaOnlineの報道によると、今年3月にセネガルで同性愛を取り締まる刑法が厳罰化されて以降、恣意的な逮捕や人権侵害が急増している実態が記録された。報告書によれば、2026年2月から7月の間に、法執行当局は同性間関係の疑いなどで200人以上を拘束した。拘束された人々はインフォームド・コンセント(十分な説明に基づく同意)のない強制的なHIV検査を受けさせられ、その陽性結果が検察当局によって勾留延長や公衆衛生への危害といった追加起訴の口実として利用されたという。

ヒューマン・ライツ・ウォッチのLGBT権利調査員であるラリッサ・コジュエ氏は、この取り締まり強化によって多くのクィア当事者が身を隠し、国外への脱出を余儀なくされ、必要な医療へのアクセスを断たれていると指摘した。密告や逮捕を恐れるHIV陽性者が抗レトロウイルス治療薬(ART)の受け取りのために公立診療所に通うことを控えるようになり、国の公衆衛生施策にも深刻な打撃が生じている。さらに、新たな法規定による処罰や業務上の圧力を恐れ、地元の弁護士らが容疑者の弁護を引き受けることを拒む事態も広がっている。

人権団体はセネガル当局および国際オリンピック委員会(IOC)に対し、いかなる差別も禁じるオリンピック憲章の「根本原則第6条」に言及して申し入れを行った。セネガル政府は現時点で報告書に対する公式な見解を示していない。これに先立ち、ウスマン・ソンコ首相を含む同国の指導者らは、同性愛に対する刑事罰の維持は自国の伝統的な宗教的・文化的価値観を守るものであると繰り返し主張してきた。

2026年3月、バシル・ディオマイ・ファイ大統領はセネガル刑法第319条の改正案に署名し、合意に基づく同性間の性的行為に対する最高刑を懲役5年から10年に引き上げたほか、LGBTに関する活動を公に支持・促進する行為に対して最長7年の懲役刑を科す規定を新設した。

これに先立ち、「ウラニア」(Uránia)は西アフリカにおける刑法厳罰化の影響について報じており、ダカール郊外での一斉手入れにより拘束された71人の公判などを伝えている。

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