トランス選手問題めぐる演説でトランプ氏、WNBAソフィー・カニンガム選手の容姿をジョークに
 (CC BY-SA 4.0)](/news/2026/1020-trump-sophie-cunningham-wnba/cover.webp)
2026年10月、オハイオ州ヤングスタウンで開催された選挙集会において、第47代米大統領ドナルド・トランプ氏は女子スポーツへのトランスジェンダー女性の参加を巡る議論に触れる中で、女子プロバスケットボールWNBAインディアナ・フィーバーのソフィー・カニンガム選手の容姿や競技価値について言及した。米国のLGBT系メディア「LGBTQ Nation」によると、この発言は11月の中間選挙に向けた共和党の応援演説の中で行われた。
スポーツ界の規約を論じ、地元オハイオ州選出のシェロッド・ブラウン元民主党上院議員を批判する中で、トランプ氏は会場にいた元NFLヘッドコーチのジョン・グルーデン氏に呼びかけた。優勝チームに女性を迎えたいと思ったことがあるかと問いかけた後、カニンガム選手の名を挙げた。「我々はソフィー・カニンガムが好きだ。多くの男性が見に行きたがる、彼女は美しい!だが政治家として今の時代、そんなことを言うのは許されない。今の発言を取り消させてほしい。現代の政治では、政治家が女性を美しいと褒めたら、大抵はその政治生命が終わるからだ」。さらにトランプ氏はこう続けた。「ソフィーは美しい若い女性だ。チームに入ってもらっても困らないだろう。得点を稼ぐためではなく、観客動員を助けるためだ。観客は大勢集まるだろう」。
トランプ氏の発言は米国内のメディアやスポーツ界で幅広い議論を呼んだ。リベラル派やLGBT系メディアの論客は、「ジェンダー・イデオロギー」から女子スポーツを守る擁護者を自認する共和党のメッセージと、実績ある女性アスリートの価値を競技力ではなく容姿や男性客の動員力に矮小化した大統領の発言との矛盾を批判した。一方で保守派の解説者らは、この発言を行き過ぎたポリティカル・コレクトネス(PC)を風刺するトランプ氏特有のジョークと捉え、カニンガム選手の高い知名度が実際に女子バスケットボールへの関心を押し上げたと指摘している。カニンガム選手本人はこの件について公式なコメントを出していない。
ソフィー・カニンガム(Sophie Cunningham)選手は2019年からWNBAでプレーしている。2026年シーズンはインディアナ・フィーバーの主要ローテーション選手として、1試合平均7.9得点、スリーポイント成功率41.9%(リーグ上位水準)を記録した。女子競技カテゴリーへのトランスジェンダー女性の参加に反対の姿勢を公表したことで、保守派の間で広く知られる存在となった。
トランスジェンダー選手の参加問題は2026年中間選挙の主要な争点の一つとなっている。『ウラニア』はこれまでにヤングスタウンの同集会におけるトランプ氏の演説について、ブラウン元上院議員によるドラァグクイーン読み聞かせ企画への公金要請を批判した件やジョン・ヒューステッド上院議員の体格に言及した件を報じている。またコロラド州の高校バレーボールを巡る論争や、ノースカロライナ州のドン・デイビス下院議員(民主党)による女子スポーツ制限支持の選挙広告についても伝えている。


